きっかけは妄想から。織機の展示ができるようになるまで。

こんにちは。装いの庭の藤枝です。
織機の展示をやってみよう! 思いついたはいいけれど展示を開催するまで解決するべき課題はいくつもありました(いまも現在進行中)。いったいいくらかかるのだろうか? そもそも使われてない織機はどこから持ってくる? テーマがマニアックすぎる? そして、このよくわからない企画を高齢の機屋番匠さんに伝えて理解と協力を得られるのだろうか? 思考錯誤しながら実現が見えてきた背景、展示ができるまでの経過をレポートします。よろしければぜひお付き合いください。

ちょうど去年の今頃の話です。ふじよしだ定住促進センターの赤松くんから、FUJIHIMUROの展示企画のお話をいただきました。何ができるかな? 考える中で出てきたアイデアのひとつが織機をバラバラにして中身を知ってもらう展示でした。

機屋番匠さんは2017年のハタオリマチフェスティバルでトークイベントを企画した際にお会いしていました。あの作業場を訪れたときの知らない世界が広がる気持ちを展示にできたら楽しそう。この土地でしかできなさそう。そんなことを妄想し「織機の分解展」というタイトルが浮かんでいました。しかし、何から手をつけたものかとアイデアはしばらくの間、止まったままでした。

そんなある日、舟久保織物さんに晴基くんが入る話が聞こえてきました。さらに、機械の構造を教えるために使わない織機をどこかに入れたくて押さえたという話も。その話を聞いたときに「少しの間貸してください。その間晴基くんは自由に分解と組み立てをできるようにします。」とお願いしました。展示用の織機はみつかり、時期は晴基くんが留学から戻って本格的に弟子入りする2月に行うことが決まりました。

番匠さんに普段とは違う特殊な依頼を受けてもらえるのかどうかも自信はありませんでした。一度お会いしているとはいえ2年前です。そのときも取材には応じていただけたもののイベントで予定していたトークショーには来ていただくことができませんでした。余計な仕事に興味がないのです。

懸念していたそこは舟久保織物さんが間に入ってくれました。長年同じ地域内でやり取りしてきた舟久保さんだからこそ話ができたことで、ぼくでは相手にされなかったと思います。こうして、織機を入れる段取り、予算の目標額が見え、晴基くんへの事業継承という大義が加わりました。次の課題は、資金をどうやって集めるのかとどういう展示にするのかということです。

お金の目処もつかない中で頼ったのが、古い付き合いの二人の友人・山口明宏くんと久米岬くんでした。

(次回につづく)